シミを予防できる成分について

「美白」と呼ばれている方法の、実はほとんどがこの「予防」に該当します。

 

「SPF20」などの数字が表記された紫外線対策のUVクリームなどが、主にシミ予防との印象があります。もちろん、UVクリームは美白のためのシミ予防ではあります。でもそれだけでなく、美白クリーム、美白美容液などといって市販されている美白化粧品の大半(というかほとんど)も、シミの「予防」商品になります。

 

あまり知識がないと、「美白化粧品 = 今あるシミにも効果あり」って思ってしまいます。でも、そうではありません。美白化粧品のほとんどは、これからシミが出来にくくするための、予防商品であることを知っておいてください。

 

美白化粧品として、具体的にどのような成分が、シミを予防してくれるのでしょうか。

 

ただし、こちらに挙げる成分以外にも、様々な成分があります。シミ予防のための成分は、日々研究が行われています。新しい開発や発見がありますので、常に注目しておく必要があります。

 

以下を読む前にまず、シミが出来るメカニズムに目を通しておくと、理解の助けになるかと思います。

 

 

ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体とは、お肌に吸収されにくいと言われていたビタミンCを、より吸収しやすく改良した成分。体内に吸収されるとビタミンCに戻ります。ビタミンCは、メラニン色素を発生させるためにメラノサイト内で活性化されるチロシナーゼとう酵素成分の活動を阻害する役割を持ちます。そうすることで、メラニン色素の形成を抑制します。ビタミンC誘導体には、水溶性ビタミンC誘導体と油溶性ビタミンC誘導体があります。水溶性ビタミンC誘導体は主に、化粧水や美容液に使用されます。油溶性ビタミンC誘導体は、主にクリームやジェルに配合。さらにこの2つの成分を融合させた、高浸透型ビタミンC誘導体というのもあります。APPS(アプレシエ)とも呼ばれている、この高浸透型ビタミンC誘導体は、従来のビタミンC誘導体よりも、お肌への浸透度が約100倍と言われています。最後にビタミンC誘導体の特徴をもう一つお伝えしておきます。ビタミンC誘導体には、黒色メラニンを褐色メラニンに変換する、メラニン還元作用があることです。メラニンの色を薄くすることができるのです。これは、すでにできてしまったシミにも効果があるという意味です。

 

 

リノール酸S
リノール酸Sは、チロシナーゼ酵素を分解することができます。よって、メラニン色素の発生自体を抑えることが可能となります。リノール酸Sはサンスターが開発した成分で、サンスター自身では、リノレックSという名称を使っています。お肌に対してとても低刺激という特徴も持ちます。厚生労働省の認可も得ています。

 

 

マグノリグナン
メラニンが実際に生成されていく、メラノサイト内のメラノソームという器官にチロシンが移行していくのを抑制する作用があります。よって、メラニンの生成を抑えることができるといった具合です。マグノリグナンは、カネボウが開発した成分になります。

 

 

コウジ酸
チロシナーゼに含まれる銅イオンを排除します。結果的に、メラノサイト内でのチロシナーゼの活性化をを抑えます。そして、メラニン色素の発生を抑制することができまるわけです。

 

 

アルブチン
チロシナーゼの活性を抑えます。その結果、メラニン色素の発生を抑制。厚生労働省にも認可された成分です。実は予防だけではありません。お肌に吸収されると、ハイドロキノンになります。その結果、出来てしまったシミのメラニン色素の除去にも有効とされています。実際のハイドロキノン自体よりかは、効果は劣りますが、安全で安定性はより優れているという特徴があります。

 

 

カモミラET
メラニン色素を形成するメラノサイトへの指示伝達物質である、エンドセリンを抑制します。結果的に、メラノサイトへの情報伝達の指示が減少し、メラニン色素が作られる量が減少します。花王が開発した成分です。

 

 

m-トラネキサム酸
トラネキサム酸はもともとは、肝斑(かんぱん)の治療として内服薬として使用されていた成分です。それを、資生堂が外用にも使えるように開発したのが、m-トラネキサム酸となります。m-トラネキサム酸は、肌の表皮細胞(ケラチノサイト)から発せられる情報伝達物質のプラスミンの活動を抑制する働きがあります。従って、メラニン色素を作りなさいという、メラノサイトへの指令信号が減少し、メラニン色素形成が抑えられる仕組みとなっています。肝斑以外のシミにも使用されている成分です。

 

 

ハイドロキノン
ハイドロキノンは、メラニンを形成するメラノサイト内にある酵素チロシナーゼの活性を阻害する役割をはたします。チロシナーゼの活性が阻害されると、メラニン色素の形成も抑えることができるため、シミ予防の美白化粧品として使用されています。ハイドロキノンのそれ以上に注目すべき点は、シミ予防だけでなく、シミを消したり、薄くしたりする、という効果も期待できること。このことについては、当サイト内のシミを消す・薄くするのページをご参照ください。

 

 

アルブチン
アルブチンは、ハイドロキノンとブドウ糖を結合させて作られた成分です。アルブチンは肌に入ると、一部が分解され、ハイドロキノンとしての作用も発揮するとも言われてもいますが、ハイドロキノン誘導体成分は、あくまでのシミの予防として使用されています。チロシナーゼの生成を抑えることにより、メラニンの発生自体を抑制させる、というのがアルブチンの役割となります。アルブチンには、αアルブチンとβアルブチンの2種類があります。αアルブチンの方が、βアルブチンよりも美白の作用が10倍あるとも言われています。お肌への浸透や、安定性が優れているというメリットもあります。βアルブチンのほうは、元々は特許品だったのですが、現在は特許期間も切れ、その分安価にβアルブチンを美容化粧品に配合することができるようです。

 

 

シミを予防する関連ページ

シミを隠す
「シミを隠す方法」とは具体的に、どんな方法があるのかを一緒にみていきましょう。
シミを消す・薄くする
「シミを消す・薄くする」ことができる成分。そのような夢のような成分なんて本当にあるのでしょうか?