シミを消す・薄くすることができる成分について

多くの美白化粧品が、メラニンの生成を抑えて、シミが出来にくくするための予防型美白商品です。そのいっぽうで、すでにできてしまったシミにも効果がある、「還元型」と呼ばれる美白化粧品というのがあります。このような還元型美白化粧品にはどのような成分が配合されているのでしょうか。そして、それらの成分は、どのようにしてシミを消したり、薄くしたりすることができるのでしょうか。

 

ハイドロキノン
メラニンを還元する効果がある成分として、医療分野も含めて一番最初に名前が挙がるのが、ハイドロキノンです。ハイドロキノンには、シミの予防作用もありますが、それ以上に、メラニン還元効果が注目を集めています。

 

メラニン還元効果とは具体的にどういうこと説明します。メラニン色素はもともと、メラノサイト内にあるアミノ酸のチロシンが、チロシナーゼという酵素によって段階的に変化していき、メラニン色素へと変化していきます。チロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニン色素、の順番で変化していくのです。

 

還元というのは、この流れを逆向きに、メラニン色素→ドーパキノン→パ→ド→チロシンの順番で、もとにチロシンというアミノ酸に戻す作用をいいます。

 

メラニン還元作用は、ビタミンC誘導体にもあるとされていますが、還元作用の効果は、ハイドロキノン>ビタミンC誘導体、とされています。

 

ハイドロキノンによる美白は、医療現場でも採用されています。通常は、トレチノインという成分と合わせて治療が行われることになります。ハイドロキノンとトレチノインを合わせた美白治療は、医師の指導の元、行うようにしてください。

 

ハイドロキノンは、非常に効果も高い分、使用にあたっては十分な注意が必要です。お肌への刺激が強い成分ですので、使用によっては、お肌に赤みがでたり、ピリピリと痛んだり、炎症を起こす場合もあります。

 

また、濃度6%以上のハイドロキノンをした場合、白斑(はくはん)という、お肌が漂白され過ぎて、白くなってしまうことがあります。また、6%未満の濃度でも1年以上の長期間にわたり同じ個所に塗り続けるようなことも、注意が必要です。

 

ハイドロキノン使用中は、紫外線対策も重要となります。ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑え、メラニンを減らす効果もあります。メラニンは、そもそも人体に紫外線が悪影響を与えることを防ぐために生成されるものです。そのメラニンが減少することは、ある意味、危険にも繋がります。ハイドロキノン使用中は、メラニン色素が減ることになりますので、そのままにしておくと、紫外線の影響を強く受けてしまいます。日焼け止めクリームをしっかりとして、紫外線対策は念入りにするようにしてください。

 

美白目的で使用するハイドロキノンの濃度(パーセンテージ)ですが、日本で一般に入手できるのは、濃度5%程度までのものです。それ以上の濃度のハイドロキノンは、通常は医療機関で医師の指導の元、使用されます。1〜3%のものであれば、さらに安心度は高まります。

 

なお、アメリカでは食品医薬品局(FDA)が定めた規制によって、市販品は2%未満に限定されています。2%以上のハイドロキノン美白品は、医療機関でのみの取り扱いとなっています。アメリカは、日本よりハイドロキノンの規制がさらに厳しいわけですね。この数値も一応認識しておいた方が良いかと思います。

 

ハイドロキノンは主に、日光黒子(老人性色素斑)や、炎症後色素沈着のシミ対策に使用されます。そばかすは、場合によっては効果があります。ただし、そばかすは遺伝によるものが大きたいため、必ずしも効果あがるとは限りません。肝斑(かんぱん)についても、効果が期待できない場合があります。

 

一般的なシミは、老人性色素斑、炎症後色素沈着のことが多いようですから、これらには試す価値は十分にあります。

 

 

ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを改良した成分です。なぜビタミンCを改良する必要があったかと言いますと、ビタミンC自体は浸透率が非常に悪いからです。ビタミンCには、お肌に有益な成分がたっぷり含まれています。しかし、ビタミンC自体をお肌の表面に塗っても、浸透率が悪く、お肌の奥には浸透していきません。そこで、ビタミンCに改良が加えられたのがビタミンC誘導体というわけです。

 

ビタミンCには、お肌の老化を防ぐための、活性酸素抑制作用があります。シワ予防にも有効な、コラーゲンの生成を促す働きというのもあります。お肌へに対しても低刺激なのが魅力でもあります。ビタミンCが、多くの美容化粧品に配合されているのも、このような理由からです。

 

ビタミンCは美白でも威力を発揮します。シミを予防するのページでもお伝えしましたが、メラニンの生成を抑制する効果もあります。チロシナーゼ酵素の活性を阻害することで、メラニンの生成を抑えることができるわけです。

 

そして、ビタミンCの魅力は何よりもハイドロキノン同様に、メラニン還元の作用があります。できてしまったシミに対しても、消す・薄くする、といった効果が期待できます。ハイドロキノンに比べると効果は穏やかですが、ビタミンCの場合は、お肌に低刺激で優しい、というメリットがあります。

 

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